古民家カフェ『鍵屋』3周年


 奈良田地区に移築された『鍵屋』は、もとは200年以上前に建てられた古民家。南アルプスがエコパークに登録されたことを機にリノベーションして、古民家カフェ、そして南アルプスエコパークの早川ステーションとして生まれ変わってから、3周年を迎えました。
 それを記念し、『鍵屋』が運営する山城屋で犖の世界・遊びと祈り疆が、10/30まで開催されています。この日は初日にあたり、作品を展示するお二人のトークイベントがおこなわれました。
 

 山城屋は、1955年(昭和30年)からのダム開発まで、奈良田で住まわれていた、石置の板葺き屋根の民家を再現した施設。この場所に、藤本光三さんと藤本佳子さんによる、ろうそく、服飾、そして無彩色のトーン画が並びます。ろうそくは一部、「奈良田のきのこ」を演出して、古民家カフェ『鍵屋』にも展示されています。

 

 

 

 

 
 さてトークイベントでは、藤本光三さんを中心に、藤本佳子さんの歌唱も披露されました。
 早川町との出会いは38年も遡り、奈良田という地で展示会をおこなう意味や、演出の意図、幼少からの思い出や、犧瓩悗弔覆る生き様などが語られていきます。

 

 

 
「奈良田に移住してきました。(会場から)すぐ下の住宅に暮らしています。たくさんの野菜や米や味噌やら、作品よりもたっぷり詰め込んで、自足で暮らしながら展示期間中、ここで過ごしていきます」
「光芸術家なんて肩書きを作ってはいるけれど、私は本業は『百姓』。『百姓』ってのは、100の仕事ができなければならない。暮らし全部なんだ」
「フリーターになりなさい、って言うと、やっぱりダメだって言われちゃう。でも本当の爛侫蝓璽拭辞瓩箸靴董∨榲の自由を感じながら、自給自足で暮らすということ」
「親として、子どもに何をプレゼントできるか。足がひっつき虫のとげとげでいっぱいになって、それが必ず思い出になる。そんなことが新しい作品になったりして。演出なんていらない。それだけで素晴らしい。でも、演出することで、もっと素晴らしいものとして表現できるかもしれない」

「自然の中に答えはすべてある。山を駆け巡る。今朝、一番に会場に来た子どもが、ズボンにひっつき虫をいっぱいつけていて、僕とおんなじだね、って言ったんです」
「ニワトリ小屋だって石垣だって、子どもと一緒にやらなきゃ。子どもが卵を近所に売りに行く。かけ算も記録も伝票の整理も、習わなくっても全部できちゃう」
「やっぱり、その地域が好きじゃないといけないね」

 

 トークイベントが終わった後のおしゃべりも含め、心に残った言葉を書き留めてみました。作品の特異性や技法などの話は全くなく、それがかえって印象的でした。

 

 


 上流研ではこれまで、「早川入り」「まんのうがん」「ゆうげぇし」という3つの要素で地域を捉え、またキーワードとして大切にしてきました。藤本さんのお話は、上流研の取り組みにおいても大いに刺激的で、原点も、藤本さんような暮らしを早川町内で発見していくことにあったのではないだろうか、そんな風に思い返しながら、聞いていました。

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