新しい集落のカタチを目指して その3
公民館の植栽をきれいにして景観を良くする
それも大事な集落維持です
さあ、11年目に入りました。JR連合からのボランティアの皆さんをとともに、保集落でおこなう年2回の村普請(集落維持管理作業)。集落の共有地、山手へと続く林道、用水路、農道、獣害対策の電柵、せぎ(集落内の水路)、公民館周りと、集落の要所の整備をしていきます。
ボランティアの皆さんは全国から集まってきます。今年は、遠くは九州からの参加者もありました。ありがとうございます。
集落道をきれいにしていきます
割れ目に根を張って、路面を傷めないように
用水路にゴミや枯れ葉がたまらないように
保集落の住民にとっては、村普請は郷役(ごうやく)、つまり住民としての課役・義務に位置づけられており、全世帯からの参加が基本です。一方、JR連合から今回、参加する20名のうち、約半分が初参加とのこと。
この交流もなかなか面白いものです。前回の村普請から今回までに、保集落に、あらたに引っ越してきた家族が2組あります。その一人が、共同作業中に「JR連合さんは、なぜ保集落の郷役に参加しているんですか?」と尋ねる場面がありました。
電柵にはびこる草や蔓を取っていきます
農道に貼り出す草も処理しておきましょう
路肩の水路もきれいになり
県道からの見栄えもきれいになります
草集めをする新型ロボット登場!
ごもっともな疑問です。このように、町外に住む人との協働で集落維持をおこなっていく取り組みは、早川町内でも珍しいことです。村普請は、集落によっては、その集落を出身とする人も参加する例があるようですが、基本的には集落住民でおこなうもの。
共同作業の後は、慰労会
世代幅も広く、この交流が継承につながります
子どもたちは思い思いの場所で過ごす
昨年、この取り組みが始まって10年の節目を迎えましたが、その10年の間にも、保集落にはいくつかの家族が移住してきて生活を営んでいます。JR連合は何を目指しているのか、なぜこのようなボランィアをおこなうのか、そういった理念の共有も、あらためて必要なのかもしれませんね。それが今後、集落との信頼関係をさらに深めていくことにつながるような気がします。
記念撮影、これがスムーズに行かないもの(笑)
今年は例年に比べ、雑草の伸びも低くて柔らかったこともあり、想定よりも早く作業が進みましたね。心配していた天気も回復し、むしろ暑さが厳しいくらいでした。
皆さん、お疲れさまでした。
Posted on 2018.06.12 Tuesday 10:37 By joryuken | Category : まちづくり
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