新しい集落のカタチを目指して


 かつての上流域は、きれいな水やエネルギー資源の供給源の役割を果たしていた。一方で下流域は塩を送り届け、海からの新しい文化・文明の窓口だった。中流域では畑、田んぼで食料が生産された。ざっくりとした捉え方ですが、一連の流域で、こういう循環的な役割分担が果たされていたことでしょう。
 いまや上流や中流を前提としない食料やエネルギーの確保が可能となって、日本の人口のほとんどが、下流域に住んでいます。上流域からも人口がどんどん流出し、すっかりアンバランスです。しかしそんな現代にも行き詰まりが表れてきて、田舎志向の機運も高まっているのも、また真実。

 

 日本上流文化圏研究所は、上流域、中流域、下流域の時代にふさわしい役割分担を導き出し、100年くらいの時間をたっぷりかけて新しい上流文化を作り上げていこうじゃないか、という早川町の基本構想の下に生まれた機関です。そのために、「上流文化の掘り起こし」「地域資源の活用」「人材育成」「社会貢献」といった4つの柱を意識して、これまで20年くらい活動を続けてきました。

 

 
 ありがたいことに、この間に、JR連合の皆さんが集落の維持管理作業に参加する活動が生まれました。都川地区・保集落の水路、農道、電気柵、せぎ、その他の場所の手入れを集落住民と共同でおこないます。上流研はそのコーディネート役として、ずっと携わってきています。
 この週末はその、今年1回目の共同作業でした。この活動が始まって、なんと10周年を迎えました。その節目に、JR連合さんからは25名もの参加者があり、作業を強力に進めていきます。保集落には移住家族の若い世代も何組かありますが、このJR連合パワーはものすごい。あっという間に集落がきれいになっていきます。

 

 

 

 
 共同作業後の慰労会では10周年の感謝の意を表して、保集落からは感謝状と、移住家族とともに復活させた獅子舞が披露れました。JR連合さんからも、10年の活動をまとめた記念冊子が一人ひとりに手渡されました。上流研からも、ささやかなプレゼントを用意しました。
 一緒に汗を流し、楽しい時間をともにする。上流へ向かって、新しい流れが起きている。これを新しい日本のカタチが生まれる前触れとすべく、こういった流れに対して上流域に何が果たせるか、よく考え、しっかり実践していかなくてはと、同時に身の引き締まる思いでした。

 

 


 

(上原)

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